誰でもチャレンジできるクルマの新競技 「前止め選手権」の輪を広げよう!

2022年8月開催の「夏だ!サマー!パラダイス」でも大盛り上がりだったコンテンツ、“前止め選手権”をあらためて紹介します。
レーシングドライバー織戸 学さんとイベントを企画していく中で、「誰でも簡単にできるクルマの遊び(=競技)ってないかな」との発想から生まれたのが、“前止め選手権”です。

原点としては、コンビニのように輪止めがある駐車場で、クルマを前から止めるとき、降りてみたら実際には輪止めの位置まで、まだまだ余裕があって「あれ、ちょっと恥ずかしいな」という経験はありませんか?
これをいかに近づけられるか、みんなで競い合ってみたら楽しいはず!と“前止め選手権”を初めて開催したのが、2021年4月の「ハコネパラダイス」イベントでした。折しも東京オリンピック直前ということで、「五輪」をもじって「ヨンリンピック」として実施。
その手軽さがウケて、大いに盛り上がりました。サーキットもライセンスも不要。
ブロック(輪止め)と距離を測るメジャーさえあれば、車種も馬力も年齢も性別も関係なく、誰でもトライすることができるのが、この競技のいいところだと思います。

“前止め選手権”は条件をなるべく同一とするために、基本的なルールとして、測定位置の20m手前からスタートし、走行速度は20〜30km/h以内とします。これより遅くても、早すぎても失格です。
なぜなら20km/hよりも遅いと迫力がないですし、30km/h以上だと危険性も高まるからです。
また測定位置をオーバーしてブロックに接触したり、停止後にクルマが動いたと判定された場合も即失格。
そのルールの上で、測定ラインとクルマの先端までの距離がもっとも近かった方が優勝となります。
目標となるブロックは、クルマを保護する上でもスポンジやスチロール素材のものを使うようにしてください。

前述の「夏だ!サマー!パラダイス」では、受け付けのタイミングで“前止め選手権”参加希望者が全員一発チャレンジ。
スポーツカーからミニバン、ワゴン、SUVまで、老若男女問わず、みんなが楽しそうに挑んでくれました。
勢い余ってスポンジブロックを踏んでしまう方もいましたが、好記録も連発。

予選上位者はステージ前で行われる決勝に進出。詰めかけたたくさんのギャラリーの前で再度挑戦。
発案者のMAX☆ORIDOさんもGRスープラでデモ走行し、さすがのビタ寄せを見せていただき、満員のギャラリーを沸かせてくれました。
この“前止め選手権”ですが、Autoage限定の企画ではありませんので、ぜひみなさんのミーティングやイベントなどでも、コンテンツに取り入れてみてはいかがでしょうか?
安全なスペースと管理するスタッフ、あとはスポンジブロックとメジャーがあれば、すぐに実践できてしまいます。前止め選手権の輪を広げて、クルマをもっと楽しんでいきましょう。

<前止め選手権/基本ルール>
距離 測定位置の手前、20mからスタート
基準 測定位置にもっとも近づけた者を優勝とする
速度 20km/h以上、30km/h以下の範囲内で走行
計測 1回のみ
失格 速度違反、測定位置をオーバー、一旦停止後に動く